DONZOKO

秘境へようこそ

綺麗な靴には木を入れろ

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大人しく「ドレスシューズにはシューツリーを入れましょう」と分かりやすいタイトルにすればいいものを、またそんな変にカッコつけたタイトルにしおって、というかカッコよくないし、言い回しにセンスも感じられない、PV数もこれでは増えんぞ、だからお前はアホなのだ、見よ、東方は赤く燃えている、みたいな師匠のお怒りが聞こえてきそうである。

 

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前回、ウェストンのダブルモンク購入記事の最後に、「次回はシューツリーのお話をしますね」というようなことを書いたが、その前にかすりもしない記事を生み出してしまった。私は全く悪くなく、全てはカプセルホテルでティガレックスのようないびきをかくおっさんが悪い。

 

本題。シューツリーは大事である。特にストレートチップのようなドレスシューズにおいては。カジュアル靴、例えばパラブーツのシャンボードとか、トリッカーズのバートンなんかには、必ずしもシューツリーを入れる必要はないと思うし、むしろ脱ぎっぱなしにしておいた方が皺とか入ってかっこいいじゃない、みたいな考えもある。実際自分もパラブーツにはシューツリーは入れていない。

 

問題なのは、ストレートチップに代表されるドレスシューズの場合。私の手持ちでいうとウェストンの310とか237。どちらもストレートチップではないけれど。ドレスシューズと一言にいっても、いざ定義するとなると案外難しい。まあ、グリーンのドーヴァーとか、クロケットのモールトンとか、あの辺です、あの辺。美しい靴達のこと。カジュアル寄りの靴が美しくないかというとそうではなく、もちろんそれらの靴も素晴らしいデザインを備えている。方向性が違うだけであって。カジュアル=質実剛健なら、ドレス=流麗といったところだろうか。個人的にはこの2つの違いは明確に分けるべきだと考えているので、巷でよく論議されるシャンボードvsゴルフみたいな話題はあまり好きではない。どっちも良い靴なのだ。

 

話が若干横に逸れたが、そういう流麗なドレスシューズにシューツリーを入れず長いこと脱ぎっぱなしにしておくと何が起こるか。型崩れである。本来ピシャッとした形であるはずのものが妙に変形してちぐはぐな印象を与える。例えばジムニーやランドクルーザーが泥だらけになって、あちこち凹んでいたとしても、それは本来想定されている使い方をされた結果であり、一種の美しさをそこに感じることができるだろうが、ロールスロイスやフェラーリが泥だらけ、傷だらけでは、「あらまあ」と言わざるを得ない。傷だけで済めばいいが、ドレスシューズが型崩れを起こすと、車で喩えるともっと妙なことになる。ヴァンプが変にうねり、顔だけフェラーリで、ボディはハイエース、みたいなキメラじみた姿になってしまう。

 

 

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こんな風に。もう少し事例を見てみようと思う。

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これは数ヵ月前にブログで紹介したときの310。結構豪快にシワが入っていることが分かる。これまでツリーを入れるということをあまりしてこなかったが、これは放置したらまずいことになるなと感じ取り、購入から1年3ヵ月すぎてからツリーを購入。

 

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純正ツリーなので流石によくシワが伸びる。ただ、高い。シューツリーだけで15,000円。おいそれと購入できる値段ではないはずだが、靴本体の価格も大分アレなので、感覚がマヒしてきて、「まあ消費税分くらいか」と財布のヒモがガバガバになる。

 

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入れて伸ばして、ツリーを抜いた状態。入れていなかった時期と比べると随分マシになった。ひとまずツリーをぶち込んでいれば型崩れの心配もないだろう。

 

と、「革靴にはシューツリーを入れる」という当たり前のことを何故今更とりあげたのかというと、310の記事を見直してみたら、思った以上にシワが入っていて急に恥ずかしくなったからだ。半分言い訳のつもりでこの記事を書いている。僕はねぇ!ちゃんと靴にはツリーを入れる男ですよ!