DONZOKO

秘境へようこそ

バラクータ製の英軍レインコート

イギリスもののヴィンテージをメインに扱うお店がお気に入りで、よくそこへ買物に行く。伝統を重んじる文化は服にも表れていて、現在でも問題なく使えるトラディショナルかつ上質な服をお値打ち価格で手に入れることができるのだ。特にこれからの季節はイギリス古着が得意とする季節。ジャケットやコートが好きな自分としても楽しい季節なのだ。ルンルン。

 

何となくコートが欲しくなり、何かないかと探しに出かけた際に見つけたのがコチラ。

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60's  Dead Stock  Q.A.R.A.N.C  Raincoat

最初はロイヤルエアフォースのものかな?と思ったのだが、「Q.A.R.A.N.C」の表記があったので調べてみると「Queen Alexandra's Royal Army Nursing Coaps = アレクサンドラ王妃王立陸軍看護軍団」のものだそう。看護ということでレディースものなのだが、幸いサイズが大きめでぴったり。丸襟が野暮ったさをうまい具合に中和してくれている、気がする。イギリスも好きだがフランスも好きで、したがって丸襟も好み。

 

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全体。夜中に撮ったので光量不足、ISOを上げて撮影したので粗い。ご容赦ください。D850が欲しいけども、高すぎる。きれいなAラインですな。レディースものとはいえ、軍モノだけあって重厚感がある。よくみるとタグが若干斜めに縫い付けられている。「その辺はご愛敬」という言い訳というか枕詞は主にアメリカ製のものに添えられるけども、今回はサープラスということで、適用していいと思われます。

 

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タグ。バラクータ製。ネットにもあまり情報がなかったので確信はないのだが、バラクータが軍用品のOEMを請け負っていたのは短い期間しかなかったとかなんとか。こういう情報は面白いとは思うのだが、あんまり執着もないので、「どうやらちょっと珍しいらしい」ぐらいに思っておくことにする。バラクータ、新品は高過ぎて買えない。中古なりでいつかは欲しいなあと思っていたが、こういうかたちで手に入れることになるとは。ちなみにライニングはチェックとかでなく、普通のベージュコットン。軍なので。TPO。

 

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イギリス×レインコート、となると生地はベンタイルかと思ったが、どうやら普通のギャバジン。着下ろした日にちょうど小雨が降ったが、そこそこに弾いてくれた。コートと言えば、映画の中で使われるファッションアイテムの中でも特に重要なものだ。個人的に印象的なのは『裏切りのサーカス』のスマイリーのマッキントッシュ、ビルのコーデュロイのタイロッケン。

 

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 画面中央。

 

 

『ブレードランナー』、デッカードのコート。

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この映画、全体的に画面が暗くて分かりにくくなってしまった。

 

 

『誰よりも狙われた男』、バッハマンのチェスター。

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『セブン』、サマセットのステンカラー。

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ファッションアイテムの中でも特に存在感のあるコートは、キャラクターの特徴を反映するのに効果的に働いている。スマイリーは保守、老獪さ。ビルは飄々とした感じ、プレイボーイ。デッカードは、捜査官なのでワークウェアっぽい。バッハマンは無精、サマセットはスマイリーとちょっと似てるかも。経験、冷静、ってところか。「見た目は内面の一番外側」とはよく言うが、思った以上に内面が表れているのかも。

 

Q.A.R.A.N.Cのコートを外に着てって、他の人から「あの人、内面は女性なのかしら...」と思われたらどうしよう。