DONZOKO

秘境へようこそ

最近買った服

とはいってもほとんどが古着。それにデッドストックとじゃなくてまあまあ汚い古着。最近仕事のストレスなのか、元々老け顔のところに更に荒んだ感じが上乗せされていて、服まで薄汚れてるとあってはただの不潔な人と見なされるかもしれない。まあでも、かっこいい服は買ってしまうので、仕方ない。

 

f:id:chicken0215:20191119211732j:plain

1着目。アランニット。今回登場する3着の中では比較的きれいな状態だが、袖口のあたりがほつれている。怒りのウール100%。ボタンは木製。かなり厚手で、ほとんどアウター。その分暖かい。ポケットは妙に頼りない。

 

f:id:chicken0215:20191119212223j:plain

TIBURON BAY COMPANY。調べてみたがよく分からなかった。お店の人もよく分かっていなかった。個人的には海運会社かなんかの支給品なんじゃないかと思っている。映画『LIFE!』で主人公がアイスランドに向かうために船に乗るのだが、そこで会った乗組員から赤いニットを貰うシーンがある。主人公は割と高級そうなジュラルミンだかアルミだかのケースをニットと引き換えに渡す。たぶんケースの方が高価なものだと思うが、そこに至るまでの物語の背景だったり、今から向かう土地がアイスランドだったりということで、その赤いニットには主人公を様々な困難から守ってくれるような効果がある大切なもの、な気がした。あれがアランニットなのかは知らんが、船の乗組員が持ってたということでまあ似たような何かだろう。

 

f:id:chicken0215:20191119213153j:plain

このニットがどんな運命を辿ってきたのかは知る由もないが、人生の一大転機の度に出た男が、旅先で知り合った乗組員との物々交換で手に入れた、なんてドラマチックな展開はないだろう。俺個人とニットの出会いなら分かる。6000円払ったら出てきた。ロマンの欠片もない。

 

f:id:chicken0215:20191119213539j:plain

2着目。40年代米軍パーカー。綺麗なAライン。モッズコートの原型になったらしい。詳しいことはそういうことに詳しい人のブログで書かれてる。たぶん。丈が長いため、広角で撮る必要があった。そのせいで妙ちくりんな充電コードがチラ見えしているが気にしないでいただきたい。

 

f:id:chicken0215:20191119214106j:plain

全体のシルエットもだが、特にこの首元の雰囲気が気に入って購入。なんか引き締まってる感じがする。

 

f:id:chicken0215:20191119214428j:plain

写真だと分かり辛いが結構汚れている。軍モノだし仕方がない、というかむしろ当然か。流石にボタンは何度か飛んでいるようで、色んな種類のボタンが後から付けられている。こういうのも古着の面白いところ。イギリス人とかね、アイツらタグにめっちゃ名前書いてるからね。服に名前書くとか小学生の修学旅行以来やったことがないのだが。向こうはそういう文化なんだろうか。

 

f:id:chicken0215:20191119214848j:plain

ポケットの多い服はそれだけで高評価。バッグ要らずである。特にこのパーカーのポケットは大きめなので長財布も余裕で入る。写真真ん中の帯はベルトを通すためのもの。ただ肝心のベルトは付いていなかった。今度古着屋に出かけたら探すことにする。また軍モノを増やしてしまった。クローゼットの中が緑だらけである。

 

f:id:chicken0215:20191119215327j:plain

3着目。お巡りさーん!コイツまた緑の買ってまーす! これはミリタリーではなくてハンティングジャケットなので許してほしい。50年代。ブランドはヒンソン。貧相と間違えないように注意である。

 

f:id:chicken0215:20191119221122j:plain

タグにワンコ。かわいい。セッター犬だろうか。

 

f:id:chicken0215:20191119221528j:plain

一発でハンティング仕様だと分かるディテール。生憎ショットガンシェルは持っていないので何を詰めようか迷う。シャウエッセンくらいしか思いつかない。白い帯は何のためだろうか。これは分からん。薄汚れている。きたない。

 

f:id:chicken0215:20191119230247j:plain

後ろ。この服の真骨頂は何といってもゲームポケット。ゲームポケットというのはハンティングウェアに特有のディテール。狩った獲物をねじ込むための物騒なポケットである。

 

f:id:chicken0215:20191119230539j:plain

同じハンティングジャケットでも、バブアーのビューフォートなんかはこういう風に腰のあたりにジップが付いており、そこをジャーっと開けて獲ったウサギなんかを格納するシステムになっている。イギリスなので、多分フェレットに獲らせたウサギだろうな(偏見)

 

f:id:chicken0215:20191119230911j:plain

一方このヒンソンはというと、折り返した生地を首の部分で留めているだけという極めつけにシンプルな構造。なので背中がガバッと開いている。「背中がガバッと開いている」という文字列だけを見ると、いつぞやに流行った「童貞を殺す服」のように思えるが、俺が童貞を殺しても仕方がないし、こういう服を着るのは綺麗なおねーちゃんではなくてライフル銃を構えた髭面のおっさんだろう。獲物をポケットに入れる、というかむしろ投げ入れる、みたいな感じだ。さすが亜米利加だなー、おおざっぱだなー。

 

f:id:chicken0215:20191119231151j:plain

首の留め具のアップ。なんか錆が豪快に付着している。汚れに耐えてよく頑張った!感動した!

 

f:id:chicken0215:20191119231408j:plain

留め具を外すとベローンである。野外で座りたくなったりしたときは、この部分を尻に敷いたりしていたらしい。賢い。さすが亜米利加だなー!合理的だなー!

 

ポケット内が一部ナイロンになっているのは、獲物の血で生地が汚れてしまわないように、という意図があるのだと推測。折り返し部分に打たれているリベットは他の部分と比べても明らかに錆でグズグズになっているし、これも血液で腐食が進んだからだろう。めちゃめちゃ曰く付きのジャケットではないか・・・。着ていると急に肩が重くなったりしないか心配だ。このジャケットを買ってからというもの、夜な夜な寝ている間にラップ音が響いていたりしているかもしれない。まあそこは、これを着ればスタンド使いになれるのだとポジティブに考えていくことしよう。

 

要約:古着には色々な楽しみ方があります。