DONZOKO

秘境へようこそ

恐怖体験 ~積極的な30代女性~

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ものすごくゾッとする体験をしたので、親愛なる当ブログ読者の皆様に、注意喚起の意味を込めて共有させて頂きたい。恐怖感を和らげるために、エライザの写真を貼っておく。結婚して欲しい。

(またスマホで記事書いてますが、これはこれで手軽でいいっスね、チッス。)

結末までやたらと長いが、心の広い皆様におかれましては、きっと呼んでくれるであろうと祈りを込めています(全身を使ったゴマスリ)。


事の発端はとある飲み会。職場の先輩に誘われ、合コンっぽいことをした。社外の様々の人と交友関係を広げようという魂胆の会であった。まあ、参加していた女性はなんというか、まあ、言い難いがアレであった。アレ。ただ、一人30代前半ではあるが中々に綺麗な女性もいたのである。私は超絶老け顔ではあるが、実際には精神だけは一丁前にピッチピチの22歳であるから、30代の女性となると正直守備範囲外である。管轄外である。専門外の領域なのである。「ほーん、綺麗なアラサーやな」と、シャボン玉くらいに薄い感想を抱いてその日は何事もなく解散したのであった。これが11月。

新年あけましてハッピヌーイャ、今年も独り身だぜイェーッ、damn!みたいなテンションで新年を迎えていた私のもとに、唐突なLINEが飛び込んできた。件のそこそこ綺麗なアラサーからであった。「新年あけましておめでとう、今年もよろしくね!」みたいな内容だった。みたいな、というかそのまんまの内容だった。その時は「まあ知らん人間との交流会に来るくらいだし、人間関係にマメな人なんだろうな」というくらいの印象だった。すると畳み掛けるように、「新年会でもやらない?」とお誘いが。

気持ちはありがたいのだが、俺は元々、人間関係を広く持とうとするタイプではない。合コンだって、先輩に誘われたから渋々いったのである。こんなことを書くと「スカしやがって、どうせ本当はフルアーマー下心で行ったんだろ」と言われるかもしれない。否定はできない。フルアーマー、とまではいないが、面倒くささ3割、下心7割くらいである。結構だなオイ。ただ、実際のクオリティは、俺の期待値が「有機栽培の瑞々しいベイビーリーフに、宝石のようなフルーツトマト、明石港で揚げられた桜鯛、それらを纏めあげる小豆島産のEXVオリーブオイルで構成されたカルパッチョ」だったとすると、実際のクオリティは、大事なことなので2度言ったが、「コンビニのコールスロー」くらいだったのである。

そうしたケミカル臭いコールスローを食ったような感覚を味わっていたから、同じような臭気ただよう新年会とやらには毛頭行く気がなかった。しかし、そこは典型的な日本人である俺である。きっぱりと断ることが出来なかった。「んー、その日は全部予定が入ってまして、すみませんが、、、(カルパッチョ食わせろクソッタレ!)」というようなニュアンスで、お誘いをお断りさせていただき申し上げたのであった(何重敬語?)。

ここで、アラサーの積極性が炸裂したのであった。

「じゃあ、いつが空いてるの?」

オイオイ。それ、自分に超自信があるメンズがいうセリフじゃね? どことなく「2人で会いましょう」という意図すら感じる。僕がたまに読む薄っぺらい恋愛攻略サイトには、「日にちの代替案を提示されなければ脈ナシ」って書いてあるんだけど。ぼく、代替案、提示してないけど。あれ?この女性積極的だなぁ!?と思うわけである。

むーん、と伸びかかった顎髭をさすりながらしばし思案。まあでも、このアラサーはそんなにケミカル臭くないしな。コブサラダくらいのクオリティはあるな。と、バベルの塔くらいの目線から考えていると、そんなに悪くない気もしてきた。私も人間なのである。人の子なのだ。「30代は守備範囲外ですわぁ(苦笑)」とのたうちながら、クッソ上から目線で「まぁ、1回遊ぶくらいならええかな、、、」と、下心の本質を物質として結実させた何かで練り上げた下心の甲冑を着込んで、いざゆかん、と決意を新たにしてしまう人間なのだ。それくらいの矛盾を抱えた芯の通っていない男なのだ。やめて、ママ、こんな風に育ったワタシを見ないで。

とまあ、俺の不快極まる独白はどうでもいい。要するに俺は相手に押されてその気になって、空いている日にちを教えてしまったのだ。すると、「じゃあ、2人でモーニングでもいこうか☆」とアラサーが返信。

もおにんぐ。もおにんぐである。「適当な居酒屋でもいこっかー」ではなく、もおにんぐ。俺だったら絶対に照れ隠しで「トリキでいい?笑」とか言っちゃう。アラサーは160km/hの豪速球でモーニング。大人の余裕を感じられずにはいなかった。俺がモーニングなんて発言する機会など、名古屋で朝を迎えたときか、Maroon5の『Sunday Morning』を口ずさむときくらいだ。なのにこのアラサーは、呼吸をするが如く自然にモーニングを提案してきた。どこで修行を詰んだのか。

うわあマジか2人かよ、、、おお、、、なんかええな、、、。と本性がメキメキと音を立てながら脳天から発芽しそうになると共に、もう1人の冷静な俺、クール俺が客観的な分析を始めるのであった。


こんな美味い話があるのか、と。


相手がアラサーとかは置いておいて、一人の女性として考えたとき、たかだか1回しか会った事の無い男に、ここまで積極的になるか。俺は一目惚れされるような容姿では断じてない。しかも、アラサーはタバコの煙が死ぬほど苦手だと言っていた。そして、俺が喫煙者であることを知っている。あれほどにまで嫌がっていた煙をスパスパするパッとしない男、それも10歳近く歳の離れた小男を、それなりにモテそうな女性がここまで積極的に誘う理由は何だ?


クール俺は、2進法を使ってこの難解極まる問題の解決を試みた。簡単に言うとググッたのだ。アラサーの名前を。人の名前をググるって、あまり良くないことだと思うのだが、自己防衛反応に駆られてのことだった。






検索した結果ーーーーーーーーー






見事に、新興宗教らしきサイトがヒットした。ゾクッとした、冗談抜きで。ここまでは何かの悪い偶然かとも思った。偶然に、同姓同名の人物が、宗教的な活動に勤しんでいるのだと。しかし、どうも活動区域がこの辺りっぽい。それに女性の名前も割と珍しい漢字を使っている。限りなく黒に近いグレーだった。そして、次にその団体名をググることにした。真っ黒だった。アラサーが、団体の活動レポート的なページにバッチリ写真として映っていた。合点がいった。そうでもなけりゃ俺を誘う理由などない。

今後のネタになるかもしれない、と怖いもの見たさでレッツモーニングしようかと思ったりもしたが、結局やめにした。好奇心は猫をも殺すのだ。モーニング、といいながら、その意味するところはゆで卵とバタートーストとブレンドがでてくるアレではなく、狭義のモーニングかもしれない。

文字通り、ただ単に「モーニング=朝」に会いましょうと、それだけかもしれない。そうして、卵とかパンとか、そういう有機物の気配が一切しない、外側からしか鍵の開かない地下室に連れていかれるかもしれない。四方が鉛色の空間に、何らかの教典と、でかい花瓶が置いてある。花は生けられていない。筋骨隆々の聖職者が凶器であるモーニングスターをじゃらつかせて仁王立ちしているかもしれない。


そんなシチュエーションに遭遇する可能性があると思うと、とても好奇心に身を任せる気分にはならなかった。


そっと、アラサーをブロックした。


二度と会うことは無い、そう願っている。


皆様も、不自然な誘いには気をつけなさいますよう。